Kate Abnett Joanna Plucinska

[ブリュッセル/ロンドン 21日 ロイター] - 環境保護団体トランスポート・アンド・エンバイロメント(T&E)によると、イラン戦争による世界的な石油供給の混乱を受けたジェット燃料価格の上昇により、欧州発の長距離便では乗客1人当たりの平均燃料コストが88ユーロ(104ドル)、欧州域内便では29ユーロ増加しており、航空券の価格上昇につながる見通しだ。

T&Eは4月16日時点の価格と、2月28日に米国・イスラエルによるイランとの戦争が始まる直前の価格を比較した。

同団体の分析によると、バルセロナ発ベルリン行きの便の場合、乗客1人当たりのジェット燃料コストは26ユーロ、パリ発ニューヨーク行きの長距離便では129ユーロの増加が見込まれる。

欧州の航空会社は厳しい春・夏シーズンに備えている。イラン戦争開始以降、ジェット燃料価格は1バレル=100ドルを大幅に上回っており、供給不足が欠航につながるとの懸念も高まっている。

欧州連合(EU)は22日、限られたジェット燃料供給を管理するための指針を発表する予定だ。

T&Eは欧州発の全路線における平均燃料消費量を算出し、これを搭乗者数で割ることで、燃料価格の高騰が1人当たりのコストをどれだけ押し上げるかを計算した。

ルフトハンザ、ライアンエアー、エールフランスKLMなどの航空会社幹部は3月、ホルムズ海峡の封鎖が長期化した場合、燃料費の高騰分を消費者に転嫁する可能性が高いと述べていた。

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