[アムステルダム 20日 ロイター] - オランダ政府は20日、域内での生産と戦略備蓄放出を通じて、欧州連合(EU)はケロシン(ジェット燃料)を約5カ月分確保できるとの見通しを示した。議会宛ての書簡で説明した。
中東紛争を背景に、欧州の航空各社は数週間以内にジェット燃料が不足する可能性があると警告。オランダ政府は、輸入の大部分が停止していることから、国内のケロシンの供給量は通常の水準の78%にとどまっていると指摘した。オランダのロッテルダム港は、欧州最大規模の製油所を複数擁している。
供給の混乱が現在の水準で続いた場合、欧州域内でのディーゼル燃料とケロシンの生産に加え、原油・石油製品の戦略備蓄を活用することで、「数カ月分」の需要を賄うことが可能だとの見方を示した。備蓄が完全に活用され、他の用途に転用されないことを前提とした場合、これはケロシンで約5カ月分、ディーゼル燃料とガソリンでは1年以上分に相当するという。
オランダ政府は、当面は燃料不足は生じないとあらためて強調。その上で、2022年に策定した石油危機対策計画の第1段階を発動すると発表した。これには、エネルギー市場の監視強化や、一段の措置に向けた準備などが含まれている。