[20日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは20日、フィリピンの信用格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。公共投資の停滞や世界的なエネルギーショックによる影響が大きく、中期的な成長リスクが高まっていることを理由に挙げた。長期外貨建て格付けは「BBB」に据え置いた。
フィリピンはエネルギーの輸入依存度が高く、ペルシャ湾岸地域からの送金が細るリスクもあることから、中東紛争の影響を特に受けやすいと指摘。政府が脆弱な部門に対して限定的な補助金を打ち出しているが、エネルギー価格高騰の大部分は消費者が負担していると分析した。
公共投資は緩やかに回復するものの、エネルギー価格の高止まりが消費を圧迫し、経済成長率が当面は最近の水準を下回ると予測。今年の成長率は政府目標の5.0―6.0%を下回る4.6%にとどまる公算が大きいと見込んだ。
大統領と副大統領の対立に起因する国内政治リスクが残っている点にも言及したが、この問題が経済政策の実行に影響する可能性は低いと分析した。
今月初めにはS&Pグローバルもフィリピンの格付け見通しを「ポジティブ」から「安定的」に引き下げている。