イラン指導部に稀有なアクセス
中国の役割は、過去の国際核合意における枠組みと類似している。2015年、包括的共同作業計画(JCPOA)の一環として、イランは核開発抑制を目的とした主要条件を満たすため、約2万5000ポンドの低濃縮ウランをロシアへ搬出した。
本誌は、米国務省に電子メールでコメントを求めている。
イランにとってなぜ中国が重要なのか
中国の影響力は主に、イランとの深い経済関係に由来する。中国はイランにとって最大の貿易相手であり、イラン産原油の最大の購入国でもある。米国や西側の制裁で他の輸出ルートが制限される中、対中輸出はイランの重要な生命線となっている。
中国とイランの当局者は、両国関係をしばしば「包括的戦略的パートナーシップ」と表現しており、貿易、エネルギー、インフラを含む25年の協力枠組みとして制度化している。
この関係により、中国は正式な軍事関与を避けつつも、イラン指導部に対して重要な接点と信頼関係を持つ。中国当局は一貫して、中東政策の重点を地域の安定とエネルギー供給の途絶回避と位置付けてきた。イランが核兵器を追求しないという誓約を支持しつつも、国際法の下での平和的核エネルギー利用の権利を強調しており、圧力をかける側ではなく、仲介者としての立場を示してきた。
中国がイランの核物質の管理を引き受ける、あるいは民生用に希釈する場合、中国の外交的存在感は高まり、軍事的にも外交的にも米国の負担軽減に役立つ可能性がある。また、世界のエネルギー市場を揺るがし、ホルムズ海峡の海運を混乱させている危機において、中国の関与を示すことにもなる。