Yasmeen Abutaleb  Julie Steenhuysen

[ワシントン 16日 ロイター] - トランプ米大統領は16日、米疾病対策センター(CDC)の次期所長にエリカ・シュワルツ氏を指名すると表明した。

シュワルツ氏は第1次トランプ政権で公衆衛生局副長官として、新型コロナウイルス対応などに従事した人物。ワクチン政策に関する見解は公的に示していないが、ワクチン接種に懐疑的なケネディ厚生長官に批判的な立場を取ってきた元公衆衛生当局者からの評価は高い。

トランプ氏が昨年8月、ワクチン政策でケネディ氏と対立したスーザン・モナレズ前CDC所長を解雇して以来、CDCのトップは2人の代行者が務めており、シュワルツ氏が議会承認を得て就任すれば、ようやく新体制が固まることになる。

モナレズ氏解雇後にCDCの「予防接種・呼吸器疾患対策国立センター」所長を辞任したデメトリ・ダスカラキス氏はシュワルツ氏について、新型コロナウイルス対応で優れた指導力を発揮し、特にパンデミックへの備えという面で実績があると述べた。

トランプ氏によるシュワルツ氏の起用は、混迷を深めてきたCDCの立て直しに向けた、従来と比べてはるかに伝統的な人選と言える。

11月の議会中間選挙で与党共和党の苦戦が予想される中、トランプ政権としてはケネディ氏の論争を呼ぶワクチン政策よりも、薬価引き下げや食品の安全性といった有権者の受けが良い政策を重視する意向とみられる。

さまざまな世論調査によると、大半の有権者は、子ども向けワクチン接種計画の全面的な見直しを進めようとするケネディ氏の方針に反対している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。