Dawn Chmielewski

[ロサンゼルス 16日 ロイター] - 米動画配信サービス大手ネットフリックスは16日、共同創業者で会長のリード・ヘイスティングス氏が退任すると発表した。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収合戦敗北を受け、足場を固め直す。

併せて発表した第1・四半期決算は、売上高が前年同期比16%増の122億5000万ドルと、アナリスト予想の121億8000万ドルを小幅に上回った。1株利益は1.23ドルと、前年同期の0.66ドルから増加した。

ネットフリックスは株主への書簡で、ヘイスティングス氏が6月の年次株主総会で再選を目指さず、退任すると発表した。このニュースを受け、株価は一時、約8%急落した。

ライトシェッド・パートナーズのメディアアナリスト、リチャード・グリーンフィールド氏は「ネットフリックスは売上高を2桁成長させ、2026年の利益率を拡大し、フリーキャッシュフローも潤沢だ」と指摘。「第1・四半期は財務面で問題はなかったが、ヘイスティングス氏の退任は投資家を不安にさせた」と述べた。

ネットフリックスは書簡で、同社の使命は多様な嗜好、文化、言語に対応する映画やシリーズを提供し、世界を楽しませることだとし、依然として「野心的で、変わっていない」と再確認した。通期の見通しも据え置いた。

ワーナーの映画スタジオなどの買収破談に伴う違約金28億ドルの使途については明らかにしなかった。

今後の成長分野としては、ビデオポッドキャストや、日本で独占配信したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などライブエンターテイメントなど、エンターテイメントプログラム拡充に向けた投資がエンゲージメントを高めていると述べた。テクノロジーを活用してユーザー体験を向上させ、収益化の改善につなげる方針も示した。

26年の広告収入は前年比倍増の30億ドルに達する見通しという。

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