Howard Schneider
[ワシントン 16日 ロイター] - - 米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は16日、インフレが予想以上に長引いているため、利下げ提唱のペースを再び縮小する可能性があると述べた。ワシントンの経済フォーラムで発言した。
同理事は、イランとの戦争で世界の原油価格が上昇する前から、米国のインフレ動向は「やや好ましくない」ものになっていたと考えており、先月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、2026年末までに6回の利下げという見通しを4回に削減した。
米国のインフレ率がFRBの目標である2%を上回っていることから、「3回かもしれないし、4回かもしれない。まだ決めていない」とし、イランとの戦争によってリスク評価が変わったと指摘した。ただ、「1年後には目標にかなり近い水準になるだろう」とした。
その上で、雇用市場の減速に対する懸念から、4月28─29日に開催される次回FOMCでは利下げを支持すると明言した。
しかし同時に、ミラン氏は「エネルギーを巡る状況によってリスク分布が変わり、インフレ率上昇のリスクが高まった」とも指摘した。
FRB内で最もハト派的人物であり、トランプ米大統領の大幅な利下げ要求に最も同調しているミラン氏の変化は、中東紛争が金融政策の見通しをいかに混乱させているかを示している。