Andy Bruce
[ロンドン 16日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が16日発表した2月の国内総生産(GDP)は前月比0.5%増となり、2024年1月以来最大の伸びとなった。市場予想の0.2%増も上回った。
リーブス財務相にとっては朗報となるだろうが、エコノミストらは、英国は輸入エネルギーへの依存度が高く、他国に比べてインフレ率が高くなりやすいため、中東紛争の影響に対して依然として脆弱な状態にあると指摘している。
国立経済社会研究所(NIESR)のアソシエイトエコノミスト、ファーガス・ヒメネスイングランド氏は「残念ながら、最近のエネルギー価格ショックがこの勢いに水を差した可能性が高く、インフレ率が目標を上回る状態がもう1年続き、労働市場も軟化していくとみられる」と述べた。
国際通貨基金(IMF)は14日、英国の2026年のGDP見通しを前年比0.8%増とし、前回予想の1.3%増から下方修正した。中東紛争を受けて主要7カ国(G7)の経済見通しを軒並み下方修正したが、その中で英国の下げ幅が最大だった。
ONSによると、サービス業全般にわたる幅広い増加にけん引され、2月までの3カ月間の経済成長率も0.5%だった。「自動車生産は昨秋のサイバー攻撃の影響から回復した」という。第1・四半期全体でも堅調な成長が見込まれる。
一部のエコノミストは、統計の季節調整に不具合が生じている可能性を指摘しているが、ONSの報道官は「われわれは数値と季節調整プロセスに自信を持っている」と述べ、こうした疑念を一蹴した。