女性の体をめぐって社会は大きく変化した──ある男性がそんな発見をしたのは、近く続編が公開される20年前の人気映画『プラダを着た悪魔』を見たおかげだ。
2006年に公開された同作の主人公は、ファッションに無関心なのに有名ファッション誌編集部に就職したジャーナリスト志望の若い女性だ。
慣れない世界で鬼編集長を相手にした奮闘劇は、当時の過酷な業界の現実や体形基準を照らし出す。アン・ハサウェイ演じる主人公が体重をいじられる描写も珍しくない。
当然、主役のハサウェイは過体重には程遠い。SNS「スレッズ」に投稿した男性、ジャスティン・ジョーダンの指摘が話題を呼んだのはそのためだ。
おかげで00年代前半のファットシェイミング(体重や体形を批判する)文化をめぐる議論が再燃している。
オゼンピック熱の中で
ジョーダンは3月下旬の投稿で、作中のハサウェイの画像をシェアして問いかけた。
「初めて『プラダを着た悪魔』を見ているけど、純粋に疑問。なぜこれが太っていると見なされていたのか」。その後、彼は本誌の取材に対し、「でもそれより驚いたのは投稿への反応の大きさだ」と語った。
ジョーダンの投稿の表示回数は1万回に迫った。「年上世代の女性たちが今、セレブがどれだけスリムか騒いでいる理由は? 私たちはそんな時代を繰り返したくない!」と、ある人はコメントした。
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