Kanishka Singh
[ワシントン 14日 ロイター] - カナダや英国、オーストラリア、日本など10カ国は14日、イスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの交戦により3月にレバノンで国連平和維持要員が殺害されたことを非難し、戦闘の即時停止を求めた。
「オーストラリア、ブラジル、カナダ、コロンビア、インドネシア、日本、ヨルダン、シエラレオネ、スイス、英国は、レバノンにおける人道状況の悪化と避難民の危機について、依然として深い懸念を抱いている」と共同声明で述べた。声明はイスラエルやヒズボラには直接言及しなかった。
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は先月、レバノン南部で発生した2件の爆発でインドネシア国籍の平和維持要員3人が死亡したと明らかにした。
国連は調査の結果、1人はイスラエル軍の戦車発射弾、2人はヒズボラが設置した可能性が高い即席爆発装置(IED)により死亡したとの暫定的な見解を示した。
ヒズボラは米国とイスラエルによるイラン攻撃開始から3日目の3月2日にイスラエルに向けてミサイルを発射。これを受けてイスラエルはレバノンへの空爆を強化した。
イスラエルはその後、レバノン南部への地上侵攻を拡大し、数十万人のレバノン人に避難を指示した。レバノン当局によると、イスラエルの攻撃で2000人以上が死亡し、120万人が避難を余儀なくされている。
ヒズボラのミサイル攻撃はイスラエル北部の国境沿いの町を主な標的としているが、主要都市にも向けられている。イスラエルによると、3月2日以降、イスラエル人2人と兵士13人が死亡した。
10カ国は共同声明で、「国連平和維持要員を殺害し、レバノン南部で人道支援要員が直面するリスクを大幅に増大させた行為を最も強い言葉で非難する」と述べた。
声明はさらに「米国、イスラエル、イランが合意した停戦を歓迎する。レバノンにおける戦闘の即時停止を求める」とした。声明でイスラエルに言及したのは、この停戦に関する文脈でのみだった。
米国とイラン間の脆弱な2週間の停戦はあと1週間続く見通しだ。
イランはレバノンでのイスラエルの戦闘も、より広範な紛争の終結に向けた合意に含める必要があると主張している。一方、イスラエルはレバノンでの停戦協議を拒否し、レバノン政府にヒズボラの武装解除を求めている。