Sam Tabahriti
[ロンドン 14日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)の元事務総長で、英与党労働党の重鎮であるジョージ・ロバートソン氏は14日、スターマー首相が防衛費を十分に確保せず、国の安全を脅かしていると批判した。
1990年代に英国防相を務めたロバートソン氏は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に対し、防衛問題に関するスターマー氏の言動には乖離があり、スターマー氏には「必要な投資を行う意思がない」と語った。
ロバートソン氏のコメントについて問われたスターマー氏の報道官は、首相府はそのような見解を「全面的に」否定すると記者団に語った。
「正しい判断を下すことは極めて重要だ。首相は防衛投資計画がわれわれの直面する脅威に対応できるようにする決意だ」と述べた。
ロバートソン氏はその後、イングランド南部のソールズベリーで行った講演で、英国は外部からの脅威に対して脆弱な状態にあると指摘。「われわれは準備不足だ。保険も不十分だ。攻撃を受けている。安全ではない」と語った。
講演に先立ち、FTは同氏がリーブス財務相に対し、昨秋の予算演説で防衛に「わずか40語」しか割かず、先月の財政報告では全く言及しなかったことを批判する見通しだと報じていた。
スターマー氏は軍への投資不足について、対立する保守党による14年間の政権運営に責任があると非難しており、冷戦以来最大規模の持続的な防衛費増額を行い、次期議会で国内総生産(GDP)の3%に引き上げると表明している。
政府は、ロバートソン氏が共同執筆した2024年の防衛見直しで示された目標の達成を目的とした10年間の防衛投資計画をまだ公表していない。当初、昨年末までに公表される予定だった。