[ニューヨーク 14日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落し、7日続落の見通しとなった。米国とイランの和平合意に向けた交渉が近く再開される可能性に投資家が楽観的な見方を強めたほか、インフレ指標が予想を下回ったことが背景にある。

トランプ大統領は14日、米紙ニューヨーク・ポストに対し、イランとの協議が「今後2日以内にパキスタンで行われる可能性がある」と語った。先週末の交渉が不調に終わったことを受け、米政府は原油輸送の要衝であるホルムズ海峡でイランの港湾に出入りする船舶に対する封​鎖を発動していた。

コーペイ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「トランプ政権が出口を模索しているという非常に明確なシグナルが出ており、それが最終的には米国とイランの間で象徴的な合意が成立し、攻撃が停止され、イランが海峡の再開を認めるという市場の期待に反映されている」と指摘。「少なくとも外国為替市場にとって重要なもう一つの点は、全般的に確信が欠如していることだ。トレーダーらはホワイトハウスからの発表に振り回されたり、裏をかかれたりする可能性があるため、大きな方向性のある賭けに出ようとしていない」と述べた。

主要通貨に対するドル指数は0.26%安の98.08。一時、97.968と、3月2日以来の安値を付けた。

ドルは7日続落の見通しとなった。続落日数としては昨年12月3日に終了した9営業日続落以来の長さとなる。

この日発表の経済指標では、3月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.5%上昇し、伸びは予想(1.1%上昇)を下回った。これを受け、ドルは一時、下げ幅を拡大した。

ドルは対円で0.45%安の158.72円となった。日銀の今月の利上げ観測は後退している。イラン戦争で市場の不安定さが続き、経済見通しが不透明になる中、政策委員の間で意見が分かれていると関係筋がロイターに語った。

英ポンドは対ドルで0.48%高の1.3569ドル。一時、2月17日以来の高値となる1.3589ドルまで上昇した。イングランド銀行(英中央銀行)のグリ​ーン金融政策委員は、エネルギー価格の高騰が英国経済にどれほどの長期的なダメージを与えるかを見極めるには数カ月かかる可能性があるとし、新たな物価上昇圧力が需要減退よりも大きなリスクになると述べた。

ユーロは0.33%高の1.1796ドル。

ドル/円 NY終値 158.77/158.82

始値 158.82

高値 158.93

安値 158.61

ユーロ/ドル NY終値 1.1795/1.1797

始値 1.1796

高値 1.1811

安値 1.1788

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