Alexander Cornwell Laila Bassam Simon Jennings Simon Lewis
[ワシントン/エルサレム/ベイルート 14日 ロイター] - イスラエルとレバノンは14日、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラへの対応などを巡り米ワシントンで協議を行った。両国の直接協議は数十年ぶり。双方は共に建設的な協議が行われたとの見解を示したものの、和平に向けた枠組みで合意に至ったかは現時点で明らかになっていない。
米国務省は終了後に発表した声明で、イスラエルとレバノンが「直接交渉開始に向けた前向きな協議」を行ったと言及。ただ、共通の見解が得られたとは明言せず、「双方は相互に合意した時期と場所で直接交渉を開始することで一致した」とのみ記した。
協議終了後、イスラエルのライター駐米大使は記者団に対し、レバノンがヒズボラによる「占拠」をもはや容認しないと明確に示したと明らかにした。ただ、イスラエルがレバノンに対する攻撃を停止するかについては言及を避けた。
レバノンのハマデ・モアワド駐米大使は、今回の協議は建設的だったとした上で、停戦の実現のほか、避難を余儀なくされている人々の帰還や、人道危機を緩和するための措置を求めたと明らかにした。
イスラエルはレバノンのヒズボラへの攻撃を続け、ヒズボラの武装解除を要求。こうした中、イランは米国との停戦の対象にレバノンも含めるよう求めるなど、異なる思惑が交錯している。
ルビオ米国務長官は協議の冒頭、今回の協議を「歴史的な機会」と位置付け、全ての複雑な問題が数時間で解決されるわけではないものの、前進し、枠組みを構築し始めることに期待すると発言。その後、イスラエルのライター大使も一定の期待感を示したものの、具体的な前進策には言及しなかった。
ただライター氏は「レバノンがヒズボラによる『占拠』をもはや認めないと明確に示したことには希望が持てる。イスラエルとレバノンは過去30年以上で初めて交渉の席に着いた」と述べ、向こう数週間以内に追加協議が行われる可能性があると明らかにした。具体的な参加者については触れなかったものの、「いくつかの提案や勧告が示され、自国に持ち帰ることになる。向こう数週間以内におそらくワシントンで協議が継続される」と語った。
ルビオ長官も、今回の協議は単発のものではなく、継続的なプロセスになるとの認識を示している。
レバノン当局者によると、レバノンのモアワド大使には今回の協議で停戦のみについて協議する権限が与えられていた。一方、イスラエルのベドロシアン政府報道官は、イスラエルは停戦について協議しないと述べ、双方の立場が依然として大きく隔たっていることが浮き彫りになっている。
今回の協議には米国のウォルツ国連大使とイッサ駐レバノン大使も同席した。