(本文2段落目について、「3つの商品群」とモデルのカテゴリー分けは別であることを明確にし訂正します。)

Maki Shiraki Shiho Tanaka

[横浜市 14日 ロイター] - 日産自動車は14日、車種を56から45へと絞り込むと発表した。低収益モデルから撤退し、車種を2割削減する。米国、中国、日本を主力市場と位置付け、2030年度までの販売は米国と中国は年間100万台、日本は55万台を目指す。また、将来的に90%のモデルにAI(人工知能)の運転技術を搭載する。

開発は、米国での「フレームファミリー」、日本での「コンパクトファミリー」など3つの商品群に集中(訂正)し、全体の販売台数の8割以上とする。モデルごとではなく複数の車種を並行して開発し、エスピノーサ社長によると、車台、シャシーやワイヤーなどの「外に見えない」部品、運転支援機能などすべて商品群ごとに共通化する。

この転換により開発期間はすでに40%短縮されており、市場投入までの期間は現在の50カ月から最短で30カ月となる。部品の点数を20%減らすほか、部品の種類も70%減らす。

5月の26年3月期通期決算発表時に、再建計画の進捗と今年後半に戦略の方向性についての詳細を公表する予定。

地域ごとの販売台数は、24年度実績比で米国は7%、中国は43%、日本は19%それぞれ伸ばす計画。

中国では、電気自動車(EV)などの新エネルギー車の品揃えを強化するほか、グローバル輸出拠点とする。中国で生産しているセダン「N7」はラテンアメリカとASEAN(東南アジア諸国連合)へ輸出するほか、ピックアップトラック「フロンティアプロ」はラテンアメリカ、ASEAN、中東へ輸出する。

米国では、現地生産化率を80%まで向上させ、スポーツ多目的車(SUV)を軸にする。一部車種でV6エンジン仕様を維持する。高級ブランド「インフィニティ」は今後も新型モデルを投入する。

日本では、28年度以降に小型車シリーズを新たに投入する予定のほか、若年層への販売を強化する。

メキシコ、中東も引き続き重点地域とするほか、欧州は電動化をけん引する。インド、アフリカは長期的な成長市場として位置づける。同社幹部によると、中長期的な販売シェアはメキシコで20%程度、中東地域で15%以上を目指す。

エスピノーサ社長は「再建に向けた歩みは着実に進めている」とした上で、「AI技術の可能性を最大限に生かす」とコメントした。収益の悪いモデルは撤退し、その分を「成長投資に振り向ける」と述べた。

EVの普及見通しについては、市場が流動的なため中長期的な販売台数比率を掲げるのは困難と述べるにとどめた。当面は競争力のある内燃機関車に投資するとした。

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