Parisa Hafezi Angus McDowall

[ドバイ 11日 ロイター] - イランの新最高指導者モジタバ師(56)について、米国とイスラエルの攻撃による負傷から回復途上⁠にあると、側近に近い情報筋3人が11日までにロイターに語った。頭はしっかりしていて、紛争に関する意思決定に関与しているという。

モジタバ師は、米国とイスラエル⁠が攻撃を開始した2月28日に負傷した。負傷の程度について、イラン当局からの公⁠式発表はない。しかし、国営テレビは、同師が最高指導者に指名された後、戦争で重傷を負った人々を指す「ジャンバズ」と表現した。ヘグセス米国防長官は3月13日、同師について「負傷し容貌が損なわれてい⁠る」との見解を示している。

情報筋3人は、モジタバ師は顔が損傷し、片方または両方の⁠脚に⁠重傷を負ったと述べた。その上で、傷は回復しつつあり、思考や認知能力は問題ないとした。音声会議システムを介して高官との会合に参加し、紛争や米国との交渉を含む主要問題の意思決定に関与してい⁠るという。

情報筋の1人は、1─2カ月以内にモジタバ師の映像が公開される可能性があり、公の場に姿を現すかもしれないと述べた。ただし健康状態と安全状況が許す場合に限ると3人全員がことわった。

中東研究所の上級研究員アレックス・バタンカ氏は、負傷の程度にかかわらず、経験の浅い新指導者⁠が父親の故ハメネイ師と同様に圧倒的な権力を掌握することは難しいだろうと述べた。モジタバ師は体制の継続性を体現すると見なされているものの、父と同レベルの絶対的な権威を築き上げるには数年を要する可能性があると指摘した。

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