
木を植えるということ
2017年に続いて娘さんと親子で植樹ツアーに参加したという北海道の酒井嘉子さん(58)は「日本でもインドネシアでも森には命があり、それを感じることで人も自然の一部となる。人と自然の関係は決して対立するものであってはならず、共に生きる、むしろ森に抱かれて生きるという感じです」と植樹の意義を強調する。
植樹ツアー5年目の2018年、初回から参加している新聞記者や初参加の業界紙記者、在日インドネシア大使館の林業部長、イギリス人など多彩な人たちが、灼熱の太陽が照り付けるスマトラ島の大地に1本のフタバガキを植えた。小さな苗木だがいずれ成長して林となり森となることを願いつつ、汗まみれで土をかぶせ水を遣った。
紙製品の需要があるという現実のなかで、世界的な環境破壊、森林破壊の問題を考えるとき、この小さな苗木の問いかける課題は限りなく大きい。

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