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ノースカロライナ州沿岸の家屋では13日に早くも高潮被害が Eduardo Munoz-REUTERS

専門家は、ハリケーンの進路上に囚人を取り残すことは、不必要な危険を招くし、州の理念にも反すると指摘する。

「マクマスター知事の声明は深い意味がある。最大級のハリケーンのさなかに囚人を刑務所に閉じ込め、溺れる危険に晒すことの意味ははっきりしている。すべてのアメリカ人の生命を平等に扱わないことだ」と、ミシガン大学の歴史学教授ヘザー・トンプソンは本誌の取材に答えている。

「死刑判決を受けてもいない囚人の男女を、ハリケーンのさなかに刑務所に閉じ込めておくことは、死刑にするのと同じことだ。自然災害の際に囚人を高台に避難させるかどうかの判断は、知事とか州政府職員が個人が決めるべきものではない。基本的人権の問題なのだから、個人の裁量ではなく法律や政策でしっかりと定めるべきだ」

昨年8月にテキサス州を襲ったハリケーン・ハービーでは、州内の囚人が食料、水、医薬品が枯渇するなかで刑務所に閉じ込められた。囚人たちは、部屋に糞尿まみれの水があふれ、トイレやシャワーも使えなかったと証言しているが、州政府はこうした事実を否定している。

過去にも、ハリケーンなどの災害時に避難していない囚人が危険な状況に陥る事例はあった。人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチによると、2005年8月のハリケーン・カトリーナ災害では、ルイジアナ州のオーリンズ・パリッシュ刑務所に600人の囚人が取り残された。1階の部屋に収容されていた囚人は洪水で胸の高さまで水に浸かったが、救出されたのは4日後だった。

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