[3日 ロイター] - ミャンマー連邦議会は3日、大統領にミンアウンフライン前国軍総司令官を選出した。2021年のクーデターで成立した軍政による支配が続くことになる。
議会は昨年12月と今年1月に実施された選挙によって、国軍の翼賛政党である連邦団結発展党(USDP)と国軍任命枠でほぼ議席を独占する形になっている。ミンアウンフライン氏が429票を獲得、ニョーソー首相が126票で続いた。
中国は祝意を表明し、新政権の平和と安定の維持を支持すると述べた。
同氏の大統領就任は、過去60年のうち50年間、国を直接統治してきた軍部の利益を守りつつ、名目上の文民政府の長として自身の権力を固め、国際的な正当性を獲得するための戦略的転換とアナリストは指摘する。
独立系ミャンマーアナリストのアウンチョーソー氏は「彼(ミンアウンフライン氏)は総司令官の肩書を大統領に替えるという野望を長年抱いてきた。今、その夢が現実になりつつあるようだ」と述べた。
しかし、国を荒廃させてきた内戦は続いている。今週、民主派指導者アウンサンスーチー氏系の政党や、少数民族武装勢力などを含む一部反軍政グループが、国軍に対抗するため新たな連合戦線を結成した。
国軍は、人権団体や国連の専門家から民間人に対する残虐行為を行ったと非難されている。アムネスティ・インターナショナルは「軍服を文民の服に着替えても、国際法上の重大犯罪に対する容疑者としての責任は何ら変わらない」と指摘した。