Alasdair Pal Christine Chen

[シドニー1日ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は1日夜、中東での戦争による経済的な打撃が数カ月⁠にわたり続くとの見通しを示し、国民に対し公共交通機関の利用を呼びかけた。

全国向けの異例のテレビ・ラジオ同時演説で明らかにした。

演説は現地時間午後7時に主要放送網⁠で一斉に放送された。こうした形式の演説は、新型コロナウイルス禍や2008年の世界⁠金融危機時にも行われている。

燃料の約9割を輸入に頼るオーストラリアでは、イラン戦争やホルムズ海峡の封鎖を受け、ガソリン価格が急騰し、一部地域で供給不足も発生している。

アルバニージー首相は「今は前向⁠きに考えるのが難しい時期だと理解している」とし「中東での戦争はガソリンや軽油⁠の価⁠格を過去最大幅で押し上げた。オーストラリアはこの戦争の当事国ではないが、全ての国民がその影響で高い価格を支払っている」と指摘した。

その上で「この戦争による経済的な衝撃は数カ月にわたり続くだろう」と⁠の見方を示した。

さらに国民に対し、燃料需給の逼迫を和らげるため「各自ができることをしてほしい」と呼びかけ、今週始まるイースター休暇を前に燃料の買いだめを控えるよう要請した。

「車で移動する場合は必要以上に燃料を購入せず、通常通り給油してほしい。地域社会や地方、重⁠要産業に配慮してほしい」と述べた。

加えて「今後数週間、可能であれば通勤に鉄道やバス、路面電車を利用してほしい」とした。

オーストラリアの燃料在庫は15年ぶりの高水準にあるものの、国際エネルギー機関(IEA)が推奨する90日分の水準を大きく下回っている。

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