[東京 11日 ロイター] - 11日アジア時間の原油先物はもみ合いの展開になっている。国際エネルギー機関(IEA)が米・⁠イスラエルとイランの紛争により急騰した原油価格を押し下げるため、同機関として過去最大規模の石油備蓄放出を提案したとのウォール・ストリ⁠ート・ジャーナル(WSJ)報道を受けた。

0129GMT(日本時間午前10時29分)時点で、北海ブ⁠レント先物は0.11ドル(0.13%)高の1バレル=87.91ドル、米WTI先物は0.07ドル(0.08%)高の83.52ドル。

WSJの報道直後に両指標とも一時下落に転じた。

WSJが当局者の話として伝えたところによると、IEAが提案した備蓄の取り崩し規模は、ロシアが2022年にウクラ⁠イナへの全面侵攻を開始した際にIEA加盟国が2回に分けて市場に放出した1億8200万バレ⁠ルを⁠上回る。

米国とイスラエルは10日、今回の戦争で最も激しいとされる空爆をイランに対して実施。また、米中央軍は10日、ホルムズ海峡周辺でイランの機雷敷設船16隻を「排除した」と発表した。トランプ大⁠統領はこれに先立ち、イランに対しホルムズ海峡に敷設した機雷を撤去するよう要求していた。

IGのマーケットアナリスト、トニー・シカモア氏はリポートで「原油は引き続き高いボラティリティーが予想され、ニュースに左右されながら今後の取引では75ドル前⁠後から105ドル前後の広いレンジで推移するとみている」と述べた。

調査会社ウッドマッケンジーは10日、イラン戦争で湾岸諸国からの原油・石油製品供給が日量約1500万バレル減少しており、原油価格が1バレル=150ドルまで上昇する可能性があると指摘した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。