乗組員の食事はどのように選定されている?
NASAはこれらの食事が厳しい条件を踏まえて慎重に選定されたとしている。
「宇宙船に搭載される食事は、月周回ミッション中の乗組員の健康とパフォーマンスを支えるよう設計されている。補給、冷蔵、直前搭載が不可能なため、全ての食事は安全で保存可能であり、かつ宇宙船内で容易に調理・摂取できるよう厳選されなければならない」
NASAによると、食事の選定は宇宙食の専門家および乗組員と連携して行われている。カロリー需要、水分補給、栄養摂取のバランスを取りつつも、個々の好みへの配慮も欠かさない。また、宇宙船内での食事計画では、保存期間、安全性、栄養価、乗組員の好み、さらにオリオンの質量・容積・電力要件との適合性が考慮されている。食べ物は重力が弱い環境でも調理しやすく、パンくずの発生を最小限に抑えるなど、ミッション期間中を通じて安全かつ安定した状態を保つ必要があるのだ。
NASAは「宇宙船の乗組員はメニュー選定に直接関与している」と述べており、飛行前の試験で実際に試食し、評価し、採点しているという。その好みは栄養要件や宇宙船の能力と照らし合わせて調整され、最終的なメニューは打ち上げ前に確定される。各乗組員には2〜3日分の食事が1つの容器にまとめて搭載され、ミッション中の柔軟な運用が可能となっている。
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