<陸上自衛隊員が刃物を持って東京・麻布の中国大使館に侵入した事件は、日本人が思うほど中国では注目されていない。なぜか>

3月24日、日本では陸上自衛隊員が刃物を持って東京・麻布の中国大使館に侵入する事件が起きた。日中関係のさらなる緊張につながる重大な出来事として、瞬く間に日本で大ニュースになり、SNSでも激しい議論が続いた。

同じ日、中国では著名な教育系インフルエンサーで41歳の張雪峰(チャン・シュエフォン)が急性心不全で死去した。これが瞬く間に中国のトップニュースとなり、数日にわたり、中国のSNSで大きな反響を呼んだ。

3月28日、東京・新宿で「一部の市民団体」が自衛官による中国大使館侵入事件に抗議し、日本政府に対して「中国に謝罪せよ」と訴えた。同じ日、張が死去した蘇州で大規模な集会が自然発生した。多くのファンが自発的に張の告別式に集まり、参列者の列は最後尾が見えないほど長く続いた。

急逝した張は貧しい家庭の出身だった。格差の大きい中国社会で、特権も人脈も持たない一般家庭が次世代の教育にどれほど深い不安を抱えているかを、彼は誰よりも理解していた。「家に金脈がないなら理想を語るな」。毒舌だが現実的な言葉を選びながら、一般家庭出身の若者に「どの専攻を選ぶべきか」「限られた条件の中でどう生き残りの道を広げるか」を説いてきた。その一方で、「台湾と戦争になったその日、自分は5000万元(約11億円)を寄付する」と豪語し、「貧しくても愛国的」な庶民層から人気を博した。

中国の庶民が実際に不安を抱いていること
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