ミンアウンフラインはその4日前、15年務めた国軍トップの総司令官を大統領選に向けて辞任したばかり。後任には側近であるイエウィンウー陸軍司令官を据えていた。

今回の動きは、ミンアウンフラインが内戦終結を掲げて進めてきた「民政移管」構想の一環だ。2021年のクーデターで実権を握った彼はその後に選挙と民政移管を計画したが、治安悪化によって選挙は繰り返し延期されてきた。

一方で、人権団体などはこの「移管」プロセスを軍の支配を維持するための見せかけだと批判。国軍トップに長年の腹心を据えることで、大統領就任後も軍が自身に逆らえない体制をつくったとの見方もある。民政移管とは名ばかりで、軍が全土を支配する独裁体制の完成だ。

From thediplomat.com

無料会員登録で限定記事が読める。広告も少なく、ニューズウィーク日本版をもっと快適に
無料会員登録で限定記事が読める。広告も少なく、ニューズウィーク日本版をもっと快適に
ニューズウィーク日本版 ベトナム化するイラン戦争
2026年9月1日号(8月25日発売)は「ベトナム化するイラン戦争」特集。

曖昧すぎる目標、敵国の軽視、自国軍事力への過信……長期化・泥沼化したベトナム戦争との共通点

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます