革命防衛隊創設記念日を祝う退役軍人
イラン・イラク戦争のさなか、戦死者の写真を手に革命防衛隊創設記念日を祝う退役軍人(1981年) KAVEH KAZEMI/GETTY IMAGES

米軍とイスラエル軍の猛攻撃で革命防衛隊が崩壊するか、それとも生き延びるか。どちらに転ぶかで、イランの現体制が(弱体化しながらも)存続するか、別の誰かが出てきて権力を奪取するかも決まる。

もはや国境を越えて周辺諸国を正面攻撃する能力はなさそうだが、革命防衛隊には今もミサイルやドローン(無人機)があり、ホルムズ海峡を封鎖し、国内の社会を統制する力もある。

イスラム革命の落とし子

1979年のイスラム革命で親米のモハマド・レザ・パーレビ国王を追い落としたイランの宗教指導層は、既存の国軍を信用できなかった。反革命の策動や、アメリカによる軍事侵攻やクーデターを恐れたからだ。

そこで自分たちの体制を守るために、従来の国家構造とは別な組織をつくり始めた。その最たるものが革命防衛隊だ。

創設以来、革命防衛隊は「ウィラーヤテ・ファキーフ(イスラム法学者による宗教・社会管理)」のイデオロギーに基づき、革命の先鋒として国内では体制を守り、国外では革命闘争を推進する役目を果たしてきた。

そして次第に最高指導者直属の「国家内国家」となり、今では国家全体を支配している。

通常戦力と民兵を束ねる