第82空挺師団は、空挺および強行突入作戦を専門とする、米陸軍で最も著名な即応部隊の一つだ。「オール・アメリカン」師団の通称で知られ、1917年に創設された。全米各州から兵士を集めて編成されたことが、この名称の由来とされる。第二次世界大戦中に陸軍初の空挺師団となり、ノルマンディー上陸作戦(Dデー)やマーケット・ガーデン作戦などの主要戦役で重要な役割を果たした。
同師団はノースカロライナ州フォート・ブラッグに駐屯し、第18空挺軍団の中核部隊として機能している。常に高い即応態勢を維持し、短時間で世界各地に展開可能な「即応部隊」も含まれる。兵士は大規模な空挺降下や飛行場など重要拠点の迅速確保といった任務を想定し、統合・多国籍作戦の訓練を日常的に行っている。
第82空挺師団の空挺兵は、敵対的または争奪下にある地域へパラシュートで投入される訓練を受けており、この能力が通常の陸軍部隊と一線を画す。訓練では迅速性、機動性、航空輸送との連携が重視され、フォート・ブラッグやルイジアナ州フォート・ジョンソンなどの主要訓練施設で定期的に演習が実施され、戦闘即応性が検証されている。
第二次世界大戦以降、第82空挺師団はグレナダやパナマ、アフガニスタン、イラクといった紛争・危機への派遣に加え、ハイチでの災害対応など人道支援任務にも従事してきた。
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