強襲揚陸艦トリポリ
長崎の佐世保基地に所属する強襲揚陸艦トリポリは中東に展開中(写真は2022年) CHRISTOPHER LAPEーU.S. MARINE CORPSーPLANET PIXーZUMAーREUTER

2. カーグ島の占拠

カーグ島にはイラン産原油の9割が積み出されるターミナルがある。ここを押さえれば、イランの原油輸出能力を大幅に制限して、最大の収入源を断つと同時に、世界のエネルギー市場におけるアメリカの影響力を高められる。

アメリカは既にカーグ島を空爆しており、トランプ政権は今、同島のインフラを破壊するだけでなく、物理的に島を占拠することを検討しているとされる。ただ、それは米兵をイランのミサイルやドローン(無人機)の攻撃にさらすことになる。

ロイターの報道によれば、そうした作戦は「非常に危険」だと複数の米当局者が警告している。イランが島をミサイルやドローンで攻撃すれば、米軍の死傷者が大幅に増加するリスクがある。

イラン経済の生命線といわれるこの島は、米軍にとって狙われやすく防御の難しい戦闘地域になるかもしれない。

3. ホルムズ海峡を掌握

世界の石油供給の命運を握るホルムズ海峡は、依然として一触即発の危険地帯だ。アメリカがタンカーの安全な航行を確保するため、今後イラン沿岸部への地上部隊の配備が必要になるかもしれない。

だがそうした動きは事態をエスカレートさせる。限定的でも米軍がイランの領土で活動すれば報復を招く。防衛として始まった作戦はすぐに拡大し、アメリカはより広範で予想のつかない泥沼に引きずり込まれるかもしれない。

全面侵攻も選択肢だが...