イラン軍は、船舶の航行を阻止するという警告を実行に移しているように見える。攻撃開始以降、世界的に原油価格は上昇している。また、今回のタイ船舶への攻撃は、タイがこの紛争に対して明確に中立の立場を表明しているにもかかわらず行われた。

タイ海軍の報道官であるパラチ・ラッタナチャイヤパン少将によると、マユリー・ナリーは石油タンカーではなく、3万トン級のタイ船籍の貨物船で、アラブ首長国連邦のハリーファ港を出港した後、11日未明に攻撃を受けた。

タイ海軍によると、オマーン海軍が乗組員20人を救助し、オマーンのハサブに搬送し、残る3人の捜索が続いているという。この情報は、ラッタナチャイヤパンがFacebookで明らかにした。

世界の海上安全を監視するイギリス海軍商船隊調整機関(UKMTO)は11日、船舶への攻撃が3件発生したと報告した。これにより、紛争開始以降、ペルシャ湾周辺、ホルムズ海峡、オマーン湾で記録された事案は計17件となった。

現在進行中の軍事作戦において、ホルムズ海峡で何が起きるかは重要な焦点となっている。もしアメリカがこの海域で船舶の安全な航行を確保できなければ、原油価格をさらに押し上げ、さまざまな物価に波及する可能性がある。

また、イランがこの海峡での支配力を維持できれば、それはイランにとって大きな勝利となる可能性がある。

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