マウスで実施した少なくとも5種類の試験は、全て同じ結果を示した。さらに、米ノースカロライナ大学のセーラ・リンステッド准教授と行った共同研究では、交通事故で負傷した例でも男性のほうが痛みの回復が早く、IL-10の活性が高い傾向にあった。
慢性疼痛は女性に多く、しばしば主観的あるいは心理的なものと片付けられてきた。今回の発見で、痛みを覆い隠すのではなく迅速に解消する治療の研究が広がることをローメは期待する。「慢性疼痛が定着する前に実施する非オピオイド療法について、新たな道が開かれた」
Reference
Sim, J., O'Guin, E., Sugimoto, C., Laumet, S., Monahan, K., Bernard, M. P., McLean, S. A., Albertorio-Sáez, L. M., Zhao, Y., Ramakrishnan, H., de Souza, S., Eller, O. C., Smoyer, C. J., Baumbauer, K. M., Mack, M., Folger, J. K., Robison, A. J., Linnstaedt, S. D., & Laumet, G. (2026). Monocyte-derived IL-10 drives sex differences in pain duration. Science Immunology, 11. DOI: 10.1126/sciimmunol.adx0292