<WBCがベネズエラの劇的優勝で終わった。今大会では大谷翔平が加わった日本代表も初めて準々決勝で敗退したが、際立ったのが同じく準々決勝でドミニカにコールド負けした韓国代表だ。その最大の原因である投手力不足は、実は韓国野球界が抱える構造問題に起因している>
0対10でドミニカ共和国に7回コールド負け。韓国代表のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は準々決勝敗退で終了した。とはいえ、韓国国内に大きな失望の声はない。なぜなら、今回の韓国代表チームの戦力不足は当初から指摘されており、17年ぶりの決勝ラウンド進出は、むしろ「大善戦」と捉えられているからだ。
とはいえ、それは同時に、韓国野球が依然、低迷期にあることも意味している。そして課題は明確だ。代表監督自身が述べたように、韓国の投手力はほかの野球強豪国より劣っている。そしてそのことは、今回の結果が示している。
1次ラウンド突破に最重要だと目されていた台湾戦と準々決勝に先発したのは、元メジャーリーガーで38歳の柳賢振(リュ・ヒョンジン)。42歳の盧景銀(ノ・ギョンウン)と並ぶ2人のベテラン投手への依存は、若手投手育成の失敗を象徴している。
かつての韓国はそうではなかった。ドジャースの野茂英雄と競った朴贊浩(パク・チャンホ)やダイヤモンドバックスのクローザーとして活躍した金炳賢(キム・ビョンヒョン)が代表だが、韓国人選手のMLB進出の先鞭をつけたのは、むしろ投手だった。韓国は打者より「好投手の国」だった。
その韓国でなぜ投手が育たなくなったのか。答えは、韓国プロ野球の投手成績を見ればわかる。2025年の勝利数ランキングの上位を占めるのは、すべて外国人投手。実は韓国ではこの状態が長く続いている。理由は単純で、投球回数のランキングで上位を占めているのも外国人投手だからだ。
韓国プロ野球では各チームの投手ローテーションは外国人を中心に回っている。このようにいびつな状態になったのにも理由がある。