<パキスタンとアフガニスタンの対立が再び軍事衝突へと発展した。自爆テロと越境攻撃をきっかけに両国は空爆と報復を繰り返し、昨年合意された停戦も事実上崩壊している>

パキスタンとアフガニスタンの報復合戦が止まらない。

直接のきっかけは2月6日にパキスタンの首都イスラマバードのシーア派モスクで起きた自爆テロと、同21日に起きた治安部隊の車列への攻撃だ。これらをアフガニスタン領内に潜むテロ組織TTP(パキスタンのタリバン運動)の犯行と見なすパキスタン軍は、翌22日未明にアフガニスタン領内にある「テロリストの拠点」を空爆した。

アフガニスタンのタリバン政権は同26日に、報復として国境を越えてパキスタン軍を襲撃。すると翌日には、パキスタン軍がアフガニスタンの首都カブールなどを爆撃した。

パキスタン政府は一連のテロ攻撃を「アフガニスタン領内にいる指導部」の指示を受けた武闘派による犯行と断定し、その決定的な証拠があると主張。対するタリバン政権は報復を誓い、国防省が「適切な時期に適切な対応を取る」と表明していた。

両国は2025年10月に、同じイスラム教国であるカタールとトルコの仲介で暫定的な停戦に合意していたが、もはやそれも無に帰した。

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