しかしながら、当然、原材料費や人件費の上昇が続けば利益率が圧迫されますし、消費者の節約志向が強まれば客数が伸び悩む局面もあり得ます。また、ライバルの攻勢が強まればシェア争いは激しくなるでしょう。そうしたことが、この先の株価に影響を与えないとは言い切れません。
インフレ局面では、企業の本当の強さが試されます。コストが上がるなかでも価格を引き上げ、それでも顧客に選ばれ続ける企業こそが、収益力を高め、長期的に利益を伸ばしていきます。株式市場は、まさにその点を見ています。
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[筆者]
岡田禎子(おかだ・さちこ)/個人投資家、ファイナンシャル・プランナー
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴らしさ、楽しさを一人でも多くの人に伝えられるよう活動中。個人投資家としては20年以上の経験があり、特に個別株投資については特別な思い入れがある。さまざまなメディアに執筆するほか、セミナー講師も務める。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)。note:https://note.com/okapirecipe_555
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