もしも家畜に不審な傷口や幼虫が見つかった場合、あるいは寄生の疑いがある場合は獣医師に連絡を取るよう同省は促している。人の感染が疑われる場合は医師の診察を受ける必要がある。
アメリカ南部では1950年代まで、畜牛への感染が拡大して牛肉生産者に大きな損害が出ていた。1935年の被害推定はテキサス州だけで家畜23万例、人間55例に上った。
20世紀後半になると根絶の取り組みが大きな成果を挙げた。使われたのは、繁殖させた個体群を放射線で不妊化させる、いわゆる不妊虫放飼法だった。
不妊化したオスを放して野生のメスと交尾させることで繁殖を抑え、個体数の減少につなげる。
しかしウォールによると、不妊虫放飼法は孤立した個体群に対して最も効果を発揮する。従って、現在の大発生はそう簡単に食い止められない可能性がある。
アメリカ疾病対策センター(CDC)は、ラセンウジバエが確認された地域の住民や旅行者はリスクが大きいとして注意を促している。
症状としては、皮膚の傷口の中、あるいは耳、鼻、目、口の中で幼虫が動き回る感覚があったり見えたりすることがある。
皮膚の傷口や痛みは数日で悪化して感染部位は悪臭を放ち、開いた傷口から出血する。傷口の感染のために発熱や悪寒などの症状を伴うこともある。