William Schomberg Suban Abdulla

[ロンドン 17日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が17日発表した2025年第4・四半期の失業率は5.2%だった。

パンデミック期を除けば2015⁠年以来、約10年ぶりの高水準となる。昨年11月までの3カ月間は5.1%だった。賃金の伸びも鈍化しており、市場ではイングランド銀行(英中央銀行)が来月にも利下げに踏み切るとの観測が強まっている。

失⁠業率は15年10月までの3カ月間以来の高い水準となった(パンデミック下の20年末には5.3%を記録⁠)。ONSは現在、回答率低下を受けて調査手法の見直しを進めているが、アナリストは「データの質はここ数カ月で改善している」と指摘する。

統計発表後、為替市場ではポンドが対ドルで一時0.5セント超下落。その後下げ幅をやや縮小した。市場では、イングラン⁠ド銀行が3月に0.25%ポイントの利下げを実施する確率を約80%と織り込み、前日の65%から上昇した。

INGのジ⁠ェー⁠ムズ・スミス氏は「最新の雇用統計は、英中銀が3月利下げに向けて順調に進んでいることを示している」と指摘。

KPMG・UKのチーフエコノミスト、ヤエル・セルフィン氏は「今回のデータはイングランド銀行が3月に利下げを再開する可能性を示唆している」と述べた。

第4・⁠四半期の賞与を除く賃金の伸び(前年同期比)は4.2%となり、11月までの3カ月間の4.4%から減速した。ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。

中銀が特に重視する民間部門の賞与を除く賃金伸び率は3.4%(11月までの3カ月間は3.6%)に低下。

インフレ懸念が和らぐ一方、雇用悪化や景気低迷への懸念が強まっている。先週発表された第4・四半期の国内総生産⁠(GDP)も、リーブス財務相が11月末に打ち出した予算案に伴う増税への警戒感などから、予想を下回る伸びにとどまった。

12月の給与所得者数は改定値で6000人減と、8月以来の小幅な減少にとどまった。速報値では4万3000人減とされていた。1月の速報値は1万1000人減。ONSによると、企業の求人数はほぼ横ばいだった。

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