[‍ジャカルタ 27日 ロイター] - インドネシア議会は27日、プラボウォ大統領のおいであるトマス・ジワンドノ氏を中央銀行副総裁に指名する人事案を承認した。中銀の独立性を巡る懸念が一段と強まりそうだ。

サーン・ムストパ議会副議長によると、下院本会議で全会一致で承認された。

ムストパ氏は「責務が誠実かつ賢明に遂行され、金融政策の強化、金融の安定維持、持続可能な経済成長の支援に大きく貢献することを期待する」と述べた。

トマス氏は今後、最高裁判所で宣誓を行うことになるが、時期はまだはっきりしていない。

プラボウォ大統領がトマス氏を中銀副総裁候補に指名したことが伝わると、中銀の独立性に対する懸念からルピアは先週、1ドル=1万6985ル⁠ピアという記録的な安値をつけた。その後、中銀が通‍貨を支援するために政策金利を据え置いたことから、ルピアは回復した。議会での承認後は1万6770ルピアと、ほぼ横ばいとなった。

CNBCインドネシアによると、トマス氏は任命後に記者団に‍対し、中銀の独立性を維持する考えを示した‍。「昨日の適性審査で述べたように、財政政策‍と金融政策を整合させながら中銀の独立性を維持するという約束を改めて表明したい」と語った。

トマス氏は26日、市場の懸念に関する質問に対し、自分の仕事ぶりを評価されるだけだと述べ、⁠既に昨年12月にプラボウォ大統領のグリンドラ党を辞任したことを指摘した。

また、国の⁠経済成長を支える上で、中銀‍、財政政策立案者、その他の当局間の「相乗効果」の重要性を強調。一方で、中銀の独立性を損なうようなことがあってはならないとの考えも示した。

「インドネシア中銀の独立性を規定する法律は非常に強力だ」と述べた。「私は法律が要求する全てのプロセスを経た」とも主張した。

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