[21日 ロイター] - 中国は今年、インドネシアから異例に多い量の原油を輸入している。貿易業者らはこれについて、マレーシア発の積み荷に対する検査が強化される中、米国による制裁の対象となっているイラン産原油をマレーシア沖で積み替える際にインドネシア産に偽装する手口が横行していると指摘する。

中国はイラン産原油の最大の購入国。市場参加者によると、イラン産原油を「マレーシア産」と偽って中国に販売する手口が長く続いてきた。

中国は公式統計上は2022年以来イラン産原油を輸入していない。しかし中国の税関統計では、マレーシア産原油の輸入量が同国の産油量を上回っていることが定期的に示されている。

また、中国税関総署の20日付の統計によると、インドネシア産原油の輸入量は24年には10万トン未満だったが、今年1〜10月は981万トンに急増した。しかしインドネシア税関統計によれば1〜9月の原油輸出量は170万トンにとどまり、このうち中国向けはわずか約2万5000トンだった。

一方、今年の中国によるマレーシア産原油の輸入量は、3月に850万トンのピークに達した後、7月以降はほぼ半減した。 マレーシアはイラン産原油の最大の積み替え拠点。貿易業者2人によると、複数の銀行が「マレーシア産」と記された石油の検査を強化したことで、代わりに「インドネシア産」に偽装する手口が見られるようになってきたという。トレーダーの1人は「一部の銀行は原産地がマレーシアと書かれていれば拒否する」と話した。

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