イラン側の不信

イランの核開発などを巡る「グランドバーゲン」を成立させるには、2015年の合意にも参加したロシアと中国の合意が最終的には必要になる。

欧州外交官2人は、中露は初めこそ米国の離脱に腹を立てるものの、現実として受け入れる以外になく、欧州と同様に、自社企業を米国による制裁にさらす事態を容認できるかどうかの判断を迫られることになると話す。

「それぞれのイランとの対話の中で、中露は、米国ととことん戦えと伝えるのか、それとも、(米国離脱は)いいとは思わないが、欧州とともに最悪な状況の中で何ができるかやってみよう、と伝えるのか」と、ある仏政府高官は語った。

この高官は、当初は地域の軍事抗争に関心を持たない中国の方が、ロシアよりも建設的な反応を見せるだろうと話した。

「だがロシアを説得するのはより大変だ。シリアを通じて中東に関与しており、西側により強硬な姿勢を取っている」と、彼は付け加えた。

トランプ氏が新たな合意を受け入れると考えるかと聞くと、この高官はこう答えた。

「より良い合意が欲しいと言っているのだから、それを与えられるかやってみよう。だがイランがわれわれを信用するだろうか。たぶんしないだろう」

(John Irish記者、Arshad Mohammed記者、Parisa Hafezi記者 翻訳:山口香子 編集:伊藤典子)

[パリ/ワシントン/アンカラ 8日 ロイター]
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