シリア国営メディア各社は1日、首都ダマスカス近郊の反体制派拠点、東グータ地区で、反体制過激派「イスラム軍」と政権軍が和平協議に向け合意に達したと報じた。実際にイスラム軍が降伏するか同地区から撤退すれば、シリア北西部で続いた激しい戦闘がついに終結する可能性が出てきた。

シリアの国営テレビや新聞各紙によると、合意内容は、銃火器や中型の武器の引き渡しといった武装解除と、東グータの中心街ドゥマの主権譲渡が含まれる可能性があるという。

レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが運営するメディアは1日、交渉は数日間に渡って行われたと伝えた。イスラム軍の撤収後、シリア政府が承認した協議会が統治に当たることが条件だという。

一方、イスラム軍の幹部は、東グータ地区からの撤収で合意したとの見方を否定し、反体制派降伏を狙うシリア政府の思惑をはらんだ報道により、心理的な対立が一層深まっていると反論。「我々はこの地にとどまると決めており、撤退は選択肢にはない」と述べた。

[アンマン 1日 ロイター]
120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
ニューズウィーク日本版 世界宗教入門
2026年5月19日号(5月12日発売)は「中東新秩序の勝者」特集。

剛腕首相ネタニヤフが図ったアラブとイランの弱体化で、中東に訪れる新時代

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます