[ストックホルム 18日 ロイター] - スウェーデン中央銀行は18日、政策金利を予想通り2.25%から2.00%へ引き下げた。物価上昇圧力が弱まっていることから、経済成長を後押しするために年内に一段の金融緩和を行う可能性があるとの見解を示した。
中銀は声明で、「昨年始まった景気回復は勢いを失っており、インフレ率は前回の予想よりも幾分低くなるとみられる」と述べた。
「政策金利の予測では、今年さらに利下げが行われる可能性がいくらかある」と指摘した。
スウェドバンクはメモで、経済が夏の間、低調な状態が続くとの見通しを示し、「従って中銀は9月に政策金利を1.75%へ再度引き下げるだろう」と予想した。
「今回の声明は景気低迷への容認姿勢が後退していることを示しており、9月以降も金融政策がさらに緩和される可能性が高まっている」と分析した。
中銀の決定を受け、スウェーデンクローナはユーロに対して下落した。
<鈍い景気回復>
前回の利下げは2月で、その際に中銀は2024年春に始まった金融緩和サイクルが終了した可能性が高いとの認識を示していた。
しかしその後、米トランプ政権の関税政策を巡る不確実性が企業や家計の心理に打撃を与え、経済成長を圧迫している。5月の金融政策決定会合では、インフレが予想通りに抑制されれば今後数カ月で金融緩和が正当化される可能性があるとしていた。
最新の統計は物価圧力が弱いことを示しており、ロイター調査ではアナリストの大半が今回の利下げを予想していた。
第1・四半期のスウェーデンの国内総生産(GDP)は前期比0.2%縮小した。3月と4月は回復の兆しを見せたが、シンクタンクのNIERは今年の成長率が0.9%にとどまると見込んでいる。
中銀は、「スウェーデンの経済活動が今後、より活発化するための好条件は整っている。しかし、回復ペースは予想よりも緩やかだ」と指摘した。