David Ljunggren Steve Holland
[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、ホワイトハウスでカナダのカーニー首相と会談した。トランプ氏がカナダを米国の51番目の州と繰り返し呼んでいることを巡り、カーニー氏はカナダは決して売り物にはならないと明確に伝えた。
カーニー氏は会談が全体として建設的だったとし、関税を受けて必要となった新たな関係について双方が真剣な協議を開始すると述べた。関税については何も決定されなかったとした。
カナダを米国の51番目の州と公の場で呼ぶのは有益でないとして、やめるようトランプ氏に要請したことも明かした。
トランプ氏は記者団に対し、会談は非常に良かったと指摘。カーニー氏とは気が合うとし、「非常に強い関係になるだろう」と語った。
トランプ氏は冒頭、カナダが米国の一部になるべきという自身の主張について会談では議論しないとしながらも、「素晴らしい結婚になる」などと発言。これに対しカーニー氏は「(カナダは)売り物ではない。今後も決して売り物になることはない」と明確に否定した。トランプ氏は「決してないとは言ってはならない」と応じた。
一方で「われわれはカナダの友人だ。カナダは私にとって特別な国だ」とし、米国は常にカナダを守るとも述べた。
<カーニー氏「進展あった」>
カーニー氏は先の総選挙で、米国と新たな経済・安全保障関係を築き、対米輸出に大きく依存する経済を多様化すると公約した。
同氏は会談後の記者会見で「進展があった。非常に包括的で具体的な意見交換を行った。閣僚や当局者間の会談が行われるだろう」と述べ、6月中旬にカナダで開く主要7カ国(G7)首脳会議でトランプ氏と会談する意向を示した。
トランプ氏はカーニー氏から関税撤廃で説得力のある発言があったかとの問いに「ノー」と答えた。
トランプ氏は会談に先立ち、自身のソーシャルメディアへの投稿で、米国はカナダの自動車、エネルギー、木材を必要としていないと再表明。「われわれはカナダから、友情以外に何一つ必要としていない。友情については、今後も維持できることを望む。一方、カナダはわれわれからあらゆるものを必要としている!」と述べていた。
会談ではカナダに対する多額の貿易赤字を巡る懸念を改めて表明した。