By Jeff Mason, Matt Spetalnick, Steve Holland

[ワシントン 4日 ロイター] - トランプ米大統領は4日、イスラエルのネタニヤフ首相とホワイトハウスで会談する際、パレスチナ自治区ガザのパレスチナ人を近隣諸国に恒久的に移住させることを支持すると表明した。

トランプ氏は、ガザ住民は戦争で大きな被害を受けたガザを放棄するしかないと述べ、ヨルダンやエジプトといったアラブ諸国に住民を受け入れるよう改めて呼びかけた。アラブ諸国はこうした提案をすでに拒否している。

トランプ氏はネタニヤフ氏が到着する直前、ガザを「解体現場」と表現し、「もしわれわれが適切な土地を見つけられ、そしてその地域にたくさんのお金を使って本当に素晴らしい場所を建設することができたら、その方がガザに戻るよりずっといいと思う」と述べた。

パレスチナ人やアラブ指導者らの反応について尋ねられると、「彼ら(パレスチナ人)がどうしてとどまりたいのか分からない」と答えた。

ネタニヤフ氏との会談時にもトランプ氏は同様の発言をし、パレスチナ人はガザを去って「撃たれたり殺されたりせず、幸せに暮らせる場所」に移住すべきと提案。「彼らはガザに戻りたがらないだろう」と語った。

再定住プロセスをどのように進めるかについては具体的な説明はしなかった。トランプ氏の提案はイスラエルの極右勢力の願望を反映しており、バイデン前米大統領がパレスチナ人の大規模移住に反対していたのとは対照的だ。

今回の首脳会談は、トランプ大統領にとって1月20日の2期目就任以来、初めての外国首脳との対面会談となる。

一部の人権擁護団体は、トランプ氏の提案を民族浄化になぞらえている。ガザ住民の強制移住は国際法違反となる可能性が高く、この地域だけでなく、米国の同盟国からも反発を受けそうだ。

イスラム組織ハマスのサミ・アブ・ズーリ幹部は、トランプ氏がガザ住民の移住を求めたことを「彼らの土地からの追放」と非難。「ガザの人々はそのような計画が通ることを許さないだろう。われわれは地域に混乱と緊張を生み出す提案だと考えている」と話した。

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