実はレギンス問題は今に始まったことではない。アメリカでは「体のラインが目立ちすぎる」という理由から、10代の少女のレギンス着用がしばしば論争を起こしていた。ABCニュースによれば、2013年にカリフォルニア州のある中学校で「男子生徒の気が散る」という理由で、女子生徒にレギンス禁止令が出たことで本格的に問題視され始めた。

しかし今回、デンバー空港で置き去りにされたのは10歳の女の子。遊ぶことが仕事と言っても過言でない育ち盛りの子どもにとって、動きやすいレギンスは少なくとも不適切ではない。

ユナイテッド航空が「不適切な服装」を具体的に明記せずとも、レギンス着用者全員を不適切と判断するのであればまだ納得できるが、そうではないらしい。有名ブロガーのチャールズ・クライマーによれば、レギンスやヨガパンツを履いた男性は、子供でも大人でも搭乗できたという。

加速する炎上にユナイテッドはこう出た

多くの有名人がコメントを寄せるなか、特に怒り心頭の様子だったのが女優のパトリシア・アークエット。2015年に『6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー助演女優賞に輝いた彼女は、同賞の受賞スピーチで男女の賃金格差是正を訴えたことで知られる。「搭乗客のうち少なくとも半分を不愉快にさせてるって理解してる?」と辛辣なツイートをした。

毒舌なことで知られるコメディエンヌで女優のサラ・シルバーマンは、搭乗予定のユナイテッド航空の便を他の航空会社に変更すると宣言。

事態の終息を図りたいユナイテッド航空は27日、自社HPにお知らせを掲載。「レギンス大歓迎!」と呼びかけた。

しかしユナイテッド航空は、世間が批判したポイントを理解できていなかったようだ。レギンス大歓迎なのは、あくまで通常利用客に限定したまま、ユナイテッド・パスを利用する「不適切」な服装の搭乗者については姿勢を変えていない。絶妙にかみ合わないユナイテッド航空の発表に、ワッツも思わず本音でツイートしてしまったようだ。

「惜しいわユナイテッド... 残念」