Evan Garcia Jonathan Allen

[アトモア(米アラバマ州) 25日 ロイター] - 米アラバマ州は25日、殺人罪で有罪となったケネス・スミス死刑囚に窒素吸入で死刑を執行した。米国でこの手法が用いられるのは初めて。

同州は窒素吸入による酸欠死が「最も苦痛が少なく人道的」として薬物注射に代わる執行方法として導入を進めてきた。オクラホマ、ミシシッピ両州でも窒素吸入による死刑執行が議会で承認されているが実施されたことはまだない。

国連の人権専門家やスミス死刑囚の弁護団は実験的な手法で、残虐な刑罰となったり、死に至らず脳の損傷だけ残る可能性があるとし、中止を求めていた。

アラバマ州は2022年11月にスミス死刑囚に点滴による薬物注入で死刑を試みたが、数時間かけても針が入らずに中止していた。

25日の死刑執行は午後7時53分に始まり、同8時25分に死亡宣告された。

米国で死刑制度がある州では執行用薬物の調達が難しくなっている。拷問や死刑執行に使われる製品に関する欧州の禁輸措置に対応して製薬会社が刑務所への供給を認めていないことが一因。

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