マンUを抜き、時価総額で世界一のクラブに
赤字まみれの"最強"チームは長続きしないように思えるが、そうとも言い切れないのが中国の面白いところだ。"焼銭モデル"という言葉がある。赤字上等でともかく規模を拡大さえすれば、お金は後から着いてくるという発想だ。
実際、広州恒大タオバオは今年1月に初の新株発行による資金調達を実施したが、発行価格と株式数をかけあわせた時価総額は218億元(約3580億円)に達している。かのマンチェスター・ユナイテッドを超え、サッカークラブとしては世界一の数字だ。日本ではあまり話題とならなかったが、世界ナンバーワン・サッカークラブがアジアに誕生していたというわけだ。
もちろんこの時価総額は数字遊び、バブルにしか過ぎないとも言える。とはいえ中国政府がスポーツ産業振興を唱えるなか、しかも習近平総書記は大のサッカー好きという追い風もあって、このサッカーバブルはそう簡単にはじけないとの見方も有力だ。国際大会で中国クラブと対戦するJリーグのクラブには受難の時代が続きそうだ。
[筆者]
高口康太
ジャーナリスト、翻訳家。1976年生まれ。千葉大学人文社会科学研究科(博士課程)単位取得退学。独自の切り口から中国・新興国を論じるニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由
』(祥伝社)。
高口康太
ジャーナリスト、翻訳家。1976年生まれ。千葉大学人文社会科学研究科(博士課程)単位取得退学。独自の切り口から中国・新興国を論じるニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由