[19日 ロイター] - 米共和党の上院議員3人がイエレン財務長官に対し、日本製鉄による米鉄鋼大手メーカーのUSスチール買収を阻止するよう要請した。国家安全保障上の理由という。

共和党のJ.D.バンス上院議員、ジョシュ・ホーリー上院議員、マルコ・ルビオ上院議員は書簡で「USスチール側に国家安全保障に焦点を当てた検討がなかったが、国内の鉄鋼生産は米国家安全保障にとって不可欠だ」とした。日本製鉄は18日、USスチールを買収すると発表した。

イエレン氏は安全保障の観点から対米投資を審査する対米外国投資委員会(CFIUS)の議長を務める。財務省のコメントは現時点で得られていない。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は定例会見で、規制当局の審査が行われる可能性があると述べたが、詳細には踏み込まなかった。

民主党でもシェロッド・ブラウン上院議員、ジョン・フェターマン上院議員、ジョー・マンチン上院議員、ボブ・ケーシー上院議員の少なくとも4人のほか、USスチールが本社を置くペンシルベニア州の下院議員2人が反対を表明。全米鉄鋼労働組合(USW)も反対している。

ケーシー、フェターマン両氏と下院議員2人は19日、日本製鉄の橋本英二社長への書簡で、両社が買収発表前にUSWとの協議や通知を行わなかったことに「深い懸念」を示した。

その上で、買収案に関する具体的な質問や、USスチールが鉄鋼労組との契約で約束した内容を日本製鉄側が全て承知しているかどうかについて回答するよう求めた。

フェターマン氏は18日、外国企業への売却を阻止するためなら何でもすると述べていた。

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