オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)が、米アップルの電子決済サービス「アップルペイ」を28日から豪大手銀で初めて提供することになった。

 両社の幹部がロイターの取材で明らかにした。

 利用者はクレジットカードを登録したiPhone(アイフォーン)などのデバイスを非接触型決済端末にかざすことで支払いが可能になる。アップルはクレジットカード会社から手数料を受け取る。

 アップルは昨年、豪州でアメリカン・エクスプレスと提携し、アップルペイの決済サービスを開始。数カ月にわたり、ANZや他の大手3行と交渉を重ねてきた。アップルは引き続き、他の豪大手行とも交渉を続ける考えだ。

 ANZとウエストパック銀行はすでに、アップルのライバルであるアルファベットのアンドロイドペイ採用を発表している。

 豪州では非接触型決済の利用率が高く、4大銀の口座はモバイル決済に使用されているクレジットカードの80%とリンクされている。

 ただ、モーニングスターのアナリストであるデービッド・エリス氏は、アップルの提携先拡大は自動的に成功を意味するものではないと主張。4大銀は決済システムにおいてすでに支配的な地位を占めており、「豪州と米国や他の国々とでは事情が違う」と指摘した。

 また「アイフォーンは豪スマートフォン市場で高いシェアを誇っているため、各銀行は他行に比べて顧客が不便にならないようにしたいはずだ」と述べた。

[シドニー 28日 ロイター]
120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます