米労働省が21日発表した16日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比6000件減の24万7000件と、1973年11月以来の低い水準に改善した。経済が減速する中でも雇用市場は勢いを失っていないことを示唆した。市場予想は26万3000件だった。

前週の申請件数に修正はなかった。

申請件数は30万件を切ると雇用市場が引き締まっているとされる。数字は59週連続でこの水準を下回っており、1973年以来の長期間となる。

第1・四半期の米経済には急減速の兆しがみえるが、雇用市場は底堅さを増している。ただ、経済成長の弱さや物価上昇の緩慢さを踏まえると、米連邦準備理事会(FRB)は、ゆっくりとしたペースで利上げを進める方針を変えることはないとみられる。

FRBは昨年12月に9年半ぶりに金利を引き上げた。連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーの最近の見通しによると、今年の利上げは2回だけと想定されている。

労働省のアナリストによると統計に影響を及ぼすような特殊要因はなかった。首都ワシントン(コロンビア特別区)の数字だけが推計値だった。

週ごとの変動を均し雇用情勢をより正確に反映するとされる4週移動平均は4500件減の26万500件だった。

今回の失業保険申請件数は、来月上旬に発表される4月の雇用統計と調査期間が重なっている。3月と4月の調査期間の4週移動平均を比べると1000件の増加にとどまっており、雇用が引き続き底堅く伸びていることを示唆している。

3月の雇用統計は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月比21万5000人増えた。

2週間以上手当てを受けている失業保険受給者総数は、9日までの週で3万9000件減の213万7000件と、2000年11月以来の低い水準になった。4週移動平均は1万0750件減の216万8500件と、これも2000年11月以来の低水準だった。

[ワシントン 21日 ロイター]
120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます