[コペンハーゲン/ストックホルム 31日 ロイター] - 北欧のスウェーデンとデンマークの政府はイスラム教の聖典コーランを燃やす行為が相次いでいることを受け、イスラム諸国との緊張を緩和するために再発防止の法的手段を検討している。両国では31日もコーランが燃やされた。
デンマークとスウェーデンではここ数週間、コーランを燃やす抗議デモが発生、イスラム諸国が侮辱行為と強く反発し、緊張が高まっている。
デンマーク政府は30日、当局がこうした抗議活動に介入できる法的手段を模索すると発表。ラスムセン外相は31日、「われわれがこの問題に取り組んでいることをデンマーク国内外に示すことは、緊張緩和に役立つ」と記者団に述べ、「そうするよう圧力をかけられていると感じているのではなく、全員に最善の利益であると考えている」と説明した。
ただ、この日もスウェーデンの首都ストックホルムでは、ここ数週間の抗議デモに関与していたとされる非イスラム教徒のイラク難民が国会の外でコーランに火を付けた。デンマークでも反イスラム活動家がコペンハーゲンのサウジアラビア大使館前でコーランを燃やすデモを行った。
両国政府はこうした行為を非難しているが、表現の自由を保障する憲法下で抗議活動を阻止できないとの立場を示している。ただ、特別な状況下で当局が再発を防止できるよう法改正を検討しているという。