ハンクとドリーが行く先々で引き起こす騒動は、少しばかりワンパターンな印象を受けるかもしれない(12歳以下の子供は大喜びだろうけれど)。

 そんな滑稽なドタバタシーンでも、『ファインディング・ドリー』は中核的なテーマを見失わない。それは自分のルーツを知りたい、自分が一番愛する人にもう一度会いたいという、極めて人間的な欲求だ。

 映画の結末は明かさない。ただし、故郷に帰りたいというドリーの衝動には理由があったこと、生まれながらの障害があっても(ある意味で障害があったからこそ)ドリーは目標を達成できたということだけは言っておこう。

 ドリーの強い意志が、映画館を出た私たちの心をウキウキさせてくれるのは間違いない。

≪映画情報≫
FINDING DORY

ファインディング・ドリー

監督/アンドリュー・スタントン

声の出演/エレン・デジュネレス

   アルバート・ブルックス

日本公開は7月16