内戦が続くシリアのアサド政権は13日、首都ダマスカスなどの支配地域で人民議会選挙を実施した。選挙は国連主導の和平協議が同日再開する中で強行され、反体制派や西側各国は正統性がないと反発している。

議会選で選出される250人の議員は、シリアの大統領制度において実質的な権限はないとされる。ダマスカスで投票を済ませた19歳の学生は「アサド(大統領)はすでに強大だが、この選挙は国民の支持や後押しを示すものだ」と語った。

一方、和平協議を通じて政権移行の実現を目指す反体制派は、今回の選挙が意味を持たないと反発。英国やフランスも選挙が「見せ掛け」や「ごまかし」だと批判した。

アサド政権は、ジュネーブで再開する和平協議に15日にも参加する見込み。一方、反体制派は13日、国連シリア問題担当のデミストラ特使と会談した。

デミストラ氏は、ロシア・シリア・イラン・ヨルダンの高官が政権移行に関する話し合いを支持していると説明。一方で、2月から実施されている停戦の延長が必要との考えも示した。

[ダマスカス 13日 ロイター]
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