<ポッドキャストで寄宿学校での虐待についてオープンにしたパリス・ヒルトン。自分の言葉で語る重要性、そして自伝『パリスの回想』について>

私たちが知っているつもりのパリス・ヒルトンは、本当の彼女ではないようだ。

「私、おバカなブロンド娘じゃない。そういうふりをするのがすごく得意なだけ」。この3月に刊行された自伝『パリスの回想』に、彼女はそう書いている。

「このキャラクターで私がやってきたことの全ては、10代の後半に受けたひどい虐待に由来するトラウマの産物にすぎない」とも。

メンタルヘルスに問題を抱えていた彼女は16歳の時、そういう子供のための寄宿制治療施設プロボ・キャニオン校(ユタ州)に入れられた。

しかし、そこで待っていたのは壮絶な虐待の日々。その体験を、彼女は新著で赤裸々につづっている。「プロボを出たとき、私は決めた。これからはマリリン・モンローのキャラで生きるぞって」

そうだったのかと思うと、彼女に対する私たちの見方もだいぶ変わってくる。今や妻となり母となって、「このベビーに会うまで、私は本当の愛が何かを知らなかった」と語る42歳のパリス。

若い頃は他人に「裁かれる」ばかりで「孤独」だった彼女が、今度の本では「このクレイジーで素敵だけれど困難の連続だった半生」を、自分の言葉で語り出している。

「だって私は今の自分を、そして自分のしてきたことを誇りに思っているから」と言うパリスに、ライターのH・アラン・スコットが聞いた。

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――なぜ今、回想記を?

2020年のドキュメンタリー映画『ディス・イズ・パリス』以来、自分探しの旅を続けてきた。以前の私は他人に語られるだけの存在だったから、今度は自分の言葉で自分の話をしたかった。

男の人に利用されてきた
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